梅田 恵
昭和大学 保健医療学部
複雑な苦痛のなかにある対象へのケアを考える(悩む)ことを,いつの間にか仕事とするようになっていた。そしてさらに,複雑な苦痛のなかにある対象へのケアに悩む看護師への教育も仕事とりつつある。がん看護・緩和ケアにおける看護の『実践・教育・研究』を統合した仕事ができないかと画策し,定期的に臨床にも身を置き,教育も行う新しい活動のかたちに,今,挑戦している。複雑な道や新しい道を切り開くことはワクワクして楽しい反面,「どうなってしまうかな?」と悩み,苦しいことも少なくない。進むべき方向が見えなかったり,自分の力の不足に直面したり,迷い悩み消耗し,思考が停止し,逃げ出したくなったりすることはしばしばである。
その時の魔法の言葉は,「ちょっと“箱”にしまいましょう!」である。