防衛機制としての否認は,人の心が危機的状態にあることを示すものであり,周囲の人々との関係性の中でさまざまな現れ方をする。否認に基づく患者の認知や行動上の問題により,治療が立ちゆかなくなることや,医療者の陰性感情を惹起させ,チームの協働の困難さ,チーム全体の士気低下につがることも稀ではない。
本稿では,リエゾン精神看護専門看護師(以下,リエゾンナース)の立場から,否認が強い患者に関わる医療チームに生じやすい問題と対応について,事例を示しながら述べる。
防衛機制としての否認は,人の心が危機的状態にあることを示すものであり,周囲の人々との関係性の中でさまざまな現れ方をする。否認に基づく患者の認知や行動上の問題により,治療が立ちゆかなくなることや,医療者の陰性感情を惹起させ,チームの協働の困難さ,チーム全体の士気低下につがることも稀ではない。
本稿では,リエゾン精神看護専門看護師(以下,リエゾンナース)の立場から,否認が強い患者に関わる医療チームに生じやすい問題と対応について,事例を示しながら述べる。
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