死と正面からむきあう─その歴史的歩みとエビデンス
死の苦しみと希望はどこに―ホスピス・緩和ケアに携わる人のために―

2014.03.15

 私たちは死の苦しみや悲しみをどのように受け止め,どこに希望を見出したらよいのだろうか。本稿の目的は,この問題について見通しを得ることにある。ただしその主眼は,死に立ち会う「つらさ」のマネジメントに関する知見を提供することにはない。むしろ死にゆくこととこれに立ち会うことについて省察し,そこから死の苦しみと希望のありかを見定めていく。それによって読者の方々が死とむきあう勇気を少しでも得られるならば,本稿の目的は果たされたことになる。

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