頭頸部進行期がんの患者は,たいがい病変部が気道に関わることは,容易に想像がつきます。腫瘍の増大による上気道閉塞,反回神経麻痺などにより十分な換気が困難になった場合,気道の確保のために行われるのが気管切開術です。気管切開術は,文字通り気管に孔を開ける手技です。
図1のように作成された孔にはL 字型にカーブし,直接下気道に交通する気管カニューレが挿入されます。本稿では,気管カニューレの種類とそれぞれの機能の違い,また気管カニューレのトラブルとケアについて触れたいと思います。
頭頸部進行期がんの患者は,たいがい病変部が気道に関わることは,容易に想像がつきます。腫瘍の増大による上気道閉塞,反回神経麻痺などにより十分な換気が困難になった場合,気道の確保のために行われるのが気管切開術です。気管切開術は,文字通り気管に孔を開ける手技です。
図1のように作成された孔にはL 字型にカーブし,直接下気道に交通する気管カニューレが挿入されます。本稿では,気管カニューレの種類とそれぞれの機能の違い,また気管カニューレのトラブルとケアについて触れたいと思います。
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