ある年の夏にケアマネジャーから紹介されたアキラさん(仮名)は,大正生まれの男性で,認知症と慢性閉塞性肺疾患があり,酸素も吸っていた。アキラさんは山師として,木を切ったりシイタケを作って売り歩くなど,手広く仕事をして一家を支えてきた。山を1日に何度も往復する強靭な体力のもち主だったが,80歳を過ぎて奥様を亡くしたあと,数カ月で歩けなくなってしまった。アキラさんは,長男の妻ユリさん(仮名)と2人暮らしである。
わたしのちょっといい話〈7〉
ひだまりの中で
2012.11.15
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