近年の家族の形態は,さまざまである。医療者としては,「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」のような家庭環境や人間関係なら分かりやすい。しかし,この15 年近くは,核家族から「個」家族が多くなっている。
在宅現場の印象としては,介護保険制度が開始され,ケアの時間・質がすべてお金に切り替わってから,さらに希薄さに拍車がかかっている。
本稿では,事例を通して,民法上の家族がいながら,他人と生計を共にし,家族のように生き,最期までの療養を迎えたいと考えている患者への,支援のあり方を学ぶこととする。
「どうしたらいいのか」悩む場面―正解のない状況でのコミュニケーションや考え方【患者と家族のあいだで】
自宅ではない場所で婚姻関係にないパートナーと共に在宅ケアを受けたい患者への支援
2015.08.21
この記事の続きは、下記書籍からお読みいただけます。