看取りのプロセスにおいて,家族は,悲しみ・怒り・寂しさ・後悔・無力感などの,さまざまな感情を体験する。家族が体験している感情に対して,どのように対処していくかは,病気の進行経過,今までの関係性,文化的・宗教的背景,コーピングスタイル,社会的・経済的状況,などが影響を与える。そのため,医療者は,家族の背景を十分に理解したうえで,支援していくことが大切である。
本稿では,死が間近に迫った患者の家族が,ベッドサイドから遠ざかろうとしている場面で,看護師がどのように支援することが望まれるのかを,考えてみたい。
「どうしたらいいのか」悩む場面―正解のない状況でのコミュニケーションや考え方【家族との対応】
看取りが近い時期に「一度,家に帰ってきたいけど大丈夫?」と言っている家族への対応
2015.08.21
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