骨関連有害事象を予防する目的で,医師から,歩行の禁止や床上安静を指示される場合がある。進行がん症例においても,移動や排泄を自力で行いたいと希望されることは多く,骨関連有害事象を予防するために,活動を制限されることは,QOLの著しい低下を生じることとなる。しかし,その対応については,十分なエビデンスや標準化された方法はなく,臨床現場で,個別の対応に迫られているものと思われる。
本稿では,骨折リスクの評価方法と,対応方法の考え方について,述べることとする。
「どうしたらいいのか」悩む場面―正解のない状況でのコミュニケーションや考え方【患者との対応】
骨折のリスクがあるが歩きたい患者
2015.08.21
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