せきは気道内の痰や異物を喀出するための重要な生態防御機能である。せきは,がん患者の治療開始時に42.9%で認め,肺がん患者では診断時に65%以上で認めると報告されている。
持続的なせきは,食欲不振,頭痛,嘔吐,失神,めまい,発汗,疲労,肉離れ,肋骨骨折,尿失禁などを起こし,患者のQOLを低下させる。また,電話での通話困難,困惑,気まずさ,社会的孤立などを生じ,心理・社会的な影響も及ぼす。
FAST FACT
せき(咳嗽)
2016.05.15
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