がんになった親,子ども,他の家族の 体験とその支援
2.がんになった親の体験や心理 (1)学齢期の子どもをもつ母親の語りから 

2014.06.15

子育て中の親ががんになるということは,どれほど子どもを含めた家族全体に衝撃を与えることだろう。がんという診断に動揺しながらも,ほとんどの親は「子どもの世話をどうしよう?」「なんて伝えよう?」「私がいなくなったら子どもの将来は?」など,真っ先に子どものことを考える。入院や治療による実生活上の変化を余儀なくされ,自分のがん治療と子どもの世話を同時にこなすことは,時間的・体力的・心理的にも大きな負担となる。
本稿では,がんになった親の体験や心理について,学齢期の子どもをもつ親のグループで話された患者本人の語りを紹介しながら概説する。

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