[編集]森田達也、木澤義之、梅田 恵、久原 幸
好評「3ステップ実践緩和ケア」の第2版です。前版同様,マネジメントの流れを3段階のステップで理解でき,統一した症状評価ツールを使用して解説しています。また,緩和ケアに必須な使用薬剤を具体的に記述しています。ポケットサイズで臨床で迷ったときにいつでも参照でき,医師・看護師だけでなく,緩和ケアに関わるすべての職種の“共通言語”として,多職種間のコミュニケーションに役立ちます。患者の説明にそのまま使えるパンフレットも弊社ホームページからダウンロードできます。緩和ケアを実践するすべての方の必携の書。
I はじめに
1.目的
2.使用にあたって
II 評価
1.症状の評価の仕方
(1)簡便な症状評価の問診
(2)患者による症状評価の方法
(3)医療者による症状評価の方法
a)STAS-Jの使い方
b)「疼痛の評価シート」の使い方
2.終末期がん患者の病状の変化と余命の予測
(1)予測される病状の変化
a)肺がん,肺転移など肺病変を主体とするもの
b)黄疸,肝転移など肝病変を主体とするもの
c)消化管閉塞,がん性腹膜炎を主体とするもの
(2)生命予後の予測
a)Palliative Prognostic Score
b)Palliative Prognostic Index
c)Prognosis in Palliative care Study predictor models(PiPSモデル)
III 症状マネジメント
1.疼痛
(1)非オピオイドの開始
(2)オピオイドの導入
(3)残存・増強した痛みの治療
(4)オピオイドの副作用対策
a)眠気
b)せん妄
c)悪心
2.呼吸器症状
(1)呼吸困難
(2)咳・痰
3.消化器症状
(1)悪心・嘔吐
(2)消化管閉塞による悪心・嘔吐
(3)便秘
(4)腹部膨満感
(5)食欲の低下
4.倦怠感
5.せん妄
6.不眠
7.気持ちのつらさ
8.治療抵抗性の苦痛
9.死が近づいたときのケア
IV 緩和ケアのスキル
1.疼痛マネジメントのスキル
(1)オピオイドスイッチング
(2)鎮痛補助薬の使い方
(3)経口オピオイドを内服できなくなったときの対処
(4)フェンタニルによる鎮痛の開始
(5)神経ブロックが有効ながん疼痛
2.ステロイドの使い方
3.高カルシウム血症の治療
4.持続皮下注射
5.皮下輸液
6.口腔ケア
7.在宅緩和ケアのスキル
(1)消化管閉塞により内服・飲水ができなくなった場合の対応
(2)死亡直前期の臓器不全による呼吸困難とせん妄の対応
(3)看取りのときの臨時指示例
V 悪い知らせを伝える
1.悪い知らせを伝える方法
2.緩和ケアを紹介する
3.答えにくい質問
VI 資料
1.オピオイドについての資料
(1)オピオイド製剤一覧
(2)オピオイド力価換算表
(3)オピオイドのレスキュー計算表
2.緩和ケアで使用される向精神薬一覧
3.参考文献