★★医療と宗教の叡智の連鎖により、豊かな「生と死」を創造する気づきがはじまる★★
〔シリーズ編集〕
21世紀高野山医療フォーラム
〔責任編集〕
柳田邦男 (ノンフィクション作家・評論家)
髙松哲雄 (21世紀高野山医療フォーラム運営委員長)
【本書の内容】
現代は、企業や個人の「ビジネス」「利益」「所得」といったキーワードで象徴される経済活動が過度に膨張して、人間の価値観までをも経済的豊かさになびかせるに至っている。このような中、21世紀高野山医療フォーラムが設立され、社会的な啓発事業を始めた。医療と宗教家が交流しつつ、それぞれの専門性を膨らみをもって生かす「癒しの文化」を創造する。そうした文化がこの国に根付くなら、一般の人々の死との付き合い方も、より内実の豊かなものになっていくだろう。
――柳田邦男氏
目次
まえがき
髙松哲雄
1. 〈21世紀高野山医療フォーラムからみた「生と死」の現状と課題①〉
科学技術文明における死生観…高木訷元
2.〈21世紀高野山医療フォーラムからみた「生と死」の現状と課題②〉
21世紀高野山医療フォーラム10年の総括―生と死の知を拓く…柳田邦男
3.〈21世紀高野山医療フォーラムからみた「生と死」の現状と課題③〉
死の臨床40年の歩みとスピリチュアルケアの課題…柏木哲夫
4.〈21世紀高野山医療フォーラムからみた「生と死」の現状と課題④〉
ポスト高野山医療フォーラムの課題…山折哲雄
5.〈医療と宗教からの提言①〉
死生学の進展から宗教者の役割を問う…島薗 進
6.〈医療と宗教からの提言②〉
「死生観」を掴む― 秘められた能力が開花するとき…田坂広志
7 〈医療と宗教からの提言③〉
企業人と宗教心…永田良一
8.〈語らい〉
高野山医療フォーラム10年を踏まえて、医療と宗教のあり方について提言したいこと
〔座長〕柳田邦男・山折哲雄
〔シンポジスト〕垣添忠生・静 慈圓・南條輝志男・南野知惠子・柏木哲夫
おわりに―病苦からの解放のために
柳田邦男