200135
Vol.33 No.3

緩和ケア 2023年5月号

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【目次】

特集1:終末期の身の置き所のなさとせん妄の緩和ケア

特集にあたって 森田達也/矢野和美 172

総論
1 「身の置き所のなさ」の概念の歴史的変遷 森田達也 173
2 終末期せん妄(terminal agitation)に対するオーソドックスな緩和ケアの守備範囲と限界 秋月伸哉 180

過活動型せん妄(terminal agitation)に対する薬物療法
1 内服できないときの選択肢は広がったか? 上村恵一 186
2 投与方法を標準化するという考え方 今井堅吾 191
3 ハロペリドールの投与量は多すぎるのか? 船橋英樹 198
4 ヒドロキシジンに役割はあるか? 原島沙季/井上真一郎/吉内一浩 202
5 ベンゾジアゼピンは使ってはいけないのか 小川朝生 205
6 クロルプロマジン・レボメプロマジンの出番はもっとあるか? 矢吹律子 210
7 【コラム】フェノバルビタールによる浅い鎮静の背景と課題 池永昌之 215

身の置き所のなさと過活動型せん妄に対するケア
1 身の置き所のなさでせん妄以外に見落としてはいけない病態の緩和ケア 大谷弘行 219
2 【コラム】身の置き所のなさに関与する尿閉と宿便をみるエコー 結束貴臣 223
3 終末期のせん妄でみられる身の置き所のなさのケア 河野佐代子 229
4 終末期のせん妄でみられる身の置き所のなさがあるときの「苦痛の評価」
―痛いのか?苦しいのか? 前川智子 235
5 終末期のせん妄で聞かれる「つじつまの合わない会話」 佐々木千幸 239

特集2:緩和ケアの医療者が知っておきたい医療制度と仕組みのはなし(2)

特集にあたって 西 智弘/矢野和美/木澤義之 244

地域でのがん患者への緩和ケアの提供体制を知る
1 がん患者の医療・介護施設の種類ごとにみた緩和ケア提供体制 鷹津 英/清水政克 245
2 がん患者の地域医療者・介護福祉関係者の情報共有方法 賢見卓也 249
3 がん患者を支える薬薬連携「かかりつけ薬剤師指導料の評価拡充」 下村直樹 253
4 専門・認定看護師と訪問看護師の同行訪問による緩和ケア提供体制 大市三鈴 256
5 在宅サービスの導入の提案に「必要ない」と応える患者にどう対応するか?
―対応の工夫 下山理史 260

経済的問題に関する仕組みを知る
1 なるべくお金がかからない緩和ケアの工夫―在宅医の視点 平本秀二 263
2 入院と在宅医療―どちらが経済的負担少ないの? 西出真悟 267
3 ジェネリックとはどんなお薬なの? 川床優子 270

書評

『最後まで生きるために 〈上〉わたしの死 あなたの死/〈下〉苦悩からの解放』
宗教も医療も「生老病死」と向き合う時代に 尾﨑 雄 243

連載

FAST FACT (50)
AYAがん 横道直佑 275

仕事人の楽屋裏 (48)
川村三希子 276

ホスピス緩和ケアの日々 (30)
わが家の犬生会議(後編) 相河明規 278

Information 273
Book Selection 274
次号予告 280