緩和ケアで必須なフィジカルアセスメント
患者の苦痛を適切に緩和するためには,症状がどのように生じているかの病態を把握することは必須である。本特集では,「緩和ケアで必須なフィジカルアセスメント」と題し,緩和ケアで必要なフィジカルアセスメントについて焦点を絞って解説をした。
目次
特集:緩和ケアで必須なフィジカルアセスメント
特集にあたって 森田達也/森 雅紀/山口 崇/柏木夕香
Situation
1 痛い─それがんの痛みなのか 実はがんじゃないのか 石木寛人
2 吐き気がする─腹部なのか あたま(めまい)なのか 白石龍人/山口 崇
Column①がん性髄膜炎のフィジカルアセスメント 高橋英明
3 おなかが張っている ─それ腹水なのか 便秘なのか どんな便秘なのか 結束貴臣/冬木晶子,他
Column②終末期がん患者の消化管穿孔の症状 森田達也
4 発熱─それ感染なのか 腫瘍熱なのか 加藤栄助/小田切拓也
5 苦痛の評価がしにくいときに苦しいのかを判断する 今井堅吾
6 亡くなる時期─そろそろなのか まだ大丈夫なのか 森 雅紀
7 夜間の急変の徴候に気づくためのフィジカルアセスメント 浅野あさみ
8 薬剤師が見逃してはいけない有害事象をみつける 岡本禎晃
Condition
1 呼吸困難でレスキュー薬を反復しても効かないとき 松沼 亮
2 痛みでレスキュー薬を反復しても効果がないとき 佐藤麻美子/田上恵太
3 せん妄でレスキュー薬を反復しても効果がないとき 佐伯吉規/川原玲子
Case
1 緩和ケアにおけるフィジカルアセスメント:事例における検討(1) 身体診察にまつわる実症例 大屋清文
2 緩和ケアにおけるフィジカルアセスメント:事例における検討(2) フィジカルアセスメントが役立った緩和ケアの事例 矢部正浩/野本優二
連載
FAST FACT
「お迎え」体験 河原正典
落としてはいけないKey Article
非がん患者の緩和ケア:呼吸器科医が大規模遺族調査で間質性肺疾患と肺がんを比較した 小谷内敬史/森田達也
ホスピス緩和ケアの日々
山崎章郎先生の珠玉の言葉たち 相河明規、他
仕事人の楽屋裏
伊東俊雅