同じ画家である娘がみた父の最後の仕事、家でも治癒の可能性を考え続ける家族、すべてを捨てる覚悟でケアに取り組む家族、病気になる前は会話のない生活を送っていた家族、かけがえのない親友を失った方・・・・・・、そして本人・家族を支援する在宅医、訪問看護師たち。百人百様の生き方・死に方を通して、家で終末期ケアにあたる豊かさが語られる。緩和ケアに携わる医療者、本人・ご家族が人生に迷った際に読む本。
まえがき 川越博美
イントロダクション在宅ホスピスケアを語る人、聞く人 川越厚
第一部人生の支援としての在宅ホスピスケア
在宅ホスピスケアを支える人々 川越厚
もうひとつのラスト・ペインディング 伊勢英子
病院の先端医療と在宅ホスピスケア 松本武敏
碁会所が精神安定剤 園田康博
いつまでもかっこよく 松崎弘美
第二部家で死ぬことの意味
気のすむまで手を握って 種村洋子
愛の音色のナースコール 葛山タケ子
17年後の新婚生活 佐藤修
第三部病院でできなかったこと、家でできたこと
母を待つ黄色いバラ 小川陽子
あと10メートルでゴールだ! 佐藤忠重
在宅ホスピスケアは愛の証 藤代祐二
おわりに「これが私の人生」と言えるために 柳田邦男