第一人者としてわが国のホスピス・緩和ケアをリードしてきた著者の経験、ホスピスマインドを集大成。30余年にわたるホスピス医としての洞察と、制度としてのホスピス・緩和ケアの歴史が息吹をもってまとめられ、人のいのちと共にあるケアの真髄があますところなく述べられている。ホスピス・緩和ケアは、ここに始まり、育まれ、そして新しい時代を迎える。
ホスピス・緩和ケアに携わる方々には心の拠り所として、一般読者には理解の書として必読の定本。
第1部ホスピスケアとの出会い
第1章生い立ち
第2章チームケアとしての「OCDP」
第3章英米でのホスピス遍歴
第2部ケアの実践と広がり
第1章ホスピス建設までの道のり
第2章淀川キリスト教病院での実践を振り返る
第3章日本における緩和ケア病棟の広がり
第4章ホスピス・緩和ケアのネットワーク
第3部発展と新たな課題
第1章地域密着に動くホスピスの新顔
第2章現場における基本的な問題
第3章「白書」にみるこれからの課題
第4章高齢社会における展望
第5章ユニバーサルなホスピスケアを
第4部いのちを支えるということ
第1章七つのキーワードHOSPICE
第2章いのちの交わりとしてのコミュニケーション
第3章家族の悲嘆を支える
第4章いのちとは何か
第5章ホスピス・緩和ケア12の魅力
おわりに ホスピスの原点へ回帰を
〈巻末資料〉ホスピス・緩和ケアの歴史を考える年表