ひとはただ一つの身体をもって生まれ、その身体を通して思いを伝え、実現する。予期せぬ病いや障害は、自分と身体、生活や社会との関係性の喪失。その失い奪われた身体や生活、社会との関係性を取り戻す、作業をもちいる療法。作業とは、ひとが作業をするとは何か。臨床の日々、自分が体験した確からしさを伝える試みの中で、作業する「からだ」からこぼれでた「ことば」が形になった。
『作業療法の詩』の誕生は、新たな作業療法の希望の誕生でもある。
はじめ
ひとと作業
作業をいとなみ 作業がつむぐ
ひとと作業活動
作業をもちいる
作業・作業活動
五官を開き 五感に聴く
からだの憶え
作業の身体性
作業
原初のものさし
作業療法
作業療法のはじまり
作業療法の視点
OCCUPY 作業療法の語源
作業療法の場
作業療法
生活障害と作業療法
生活の回復
作業療法はコミュニケーション・プロセス
閉ざされたこころを開く
お金もらえる 仕事しいや
作業療法は今が旬
共にくらす
共にくらす
こころのバリアフリーの町づくり
ひとが補助具に
ささえあって
共に過ごして
ホームヘルプ
病いを生きる
こころの病い?
重なる痛み
老いを生きる
我邦二生レタルノ不幸
明日のために今何をするか
不気味な体験
植物-しずかな命
しずかな命
しずかな命とのかかわり
植物
ひとと植物
自然な対処
四季の移り変わり
一日の時の流れ
天候
植物のライフサイクル
春は巡り来る
緑の指
ひとと音楽
原初の音楽
音楽とひと
おんがく
ひとと音楽
音楽と時空
ひととひと
ひとと集団
ライフサイクルと集団
ひとになる
わかってもらえない
なぜひとは集まる?
なぜひとを集める?
ひとがあつまる
集団療法を始めるコツ
療法集団の効果
パラレルな場(トポス)
場(トポス)
チームアプローチ
言の葉いろいろ
ことば
すべては現象のなかに
未知の歩み
ちいさなお願い
療法
歴史を振り返る
「はたらく」ということ
よく起きる問題 必ず起きる問題
成功体験
普通に
効果的な学習の条件
作業の分析
作業分析のコツ
作業分析の目的
作業療法の原点
作業・作業活動の定義
評価-知る作業
生活のリズム
療法としての音楽
療法としての園芸
QOL
水のごとく
集団療法のコツ
パラレルな場の維持
名言一言
「ことば」のこぼれ
あとがき